■はじめに
ヴェールのリリアナは強力なPWであり、その対策カードとして萎れ葉のしもべが採用されている。レガシーでもたまに見かけるがモダンのほうが遭遇率は高いようだ。以前からその存在は知っていたが自分は今日初めて使われた。そこでアドバンテージの観点でリリアナ側はどう動けばいいかを考えてみた。知ってる人からすれば今更だが自分の思考の整理として書き留めておく。結論から言えば「フォグ付きのエディクトとして使い捨てろ」だ。
■オラクル
■アドバンテージの定義
場のパーマネント数と手札の枚数の合計値を参照する。これの増加をアドバンテージ、減少をディスアドバンテージとする。クリーチャーを唱えるのは手札-1場が+1で差し引き+0のアドである。幽体の行列を唱えるのは手札-1場+3で+2のアドである。また自分の合計値と対戦相手の合計値も計算する。除去を撃つ行為は自分の手札-1相手の場-1で+0のアドである。
■リリアナを出してはじめにエディクト能力を使った時
自分+0
相手-1
リリアナが生き残れば差し引き+1のアド。返しに殺されて+0のアド。ピン除去を撃つのと同じ扱い。
■次いでハンデス能力を使った時
自分-1(合計-1)
相手-1(合計-2)
この時点でアドは取っていない。リリアナが生き残り、再度-2能力を使えて初めて2回目のアドに繋がる。
■ハンデス能力でしもべが着地した時
自分-1(合計-1)
相手-0(合計-1)
瞬間的には差し引き-1のディスアドバンテージ。リリアナが残れば互いのアド差は0だが、殺されるとこちらが-1のディスアドバンテージ。しもべが場に出た直後に除去を撃っても自分の手札-1相手の場-1で全体の差は+0と変わらない。除去かブロッカーの存在でこのターンにリリアナが生き残り、次のターンにリリアナのエディクト能力を使えてもリリアナが落ちるので全体の差は+0だ。
■まとめ
しもべを想定する場合、エディクトを二回撃ててはじめて元が取れる。それでもこの時点でアド得はなく、相手の場に出たクリーチャーをひたすら単体除去したに等しい。しもべが場に出た時にリリアナを守れないようではこちらのアド損だ。よってエディクトを二回撃てる算段がないのなら無闇にハンデス能力を使うべきでない。序盤のリリアナはフォグ付きの除去として使い捨てる方がベター。それでも序盤に場に出たリリアナが生き残るようなら、手札を使いきった終盤に+1能力を使っていけばいい。
アドバンテージ以外の視点からも捕捉。序盤にハンデス能力でしもべが着地してしまうと、手数で負けてリリアナを生き残らせることが難しい。テンポで負けるというやつだ。またしもべを利用するデッキは横に並べるデッキが多く、2回目のエディクトを撃てたとしても肝心のしもべが殺せないということもある。どちらの視点から見ても使い捨てたほうが良さそうだ。
ヴェールのリリアナは強力なPWであり、その対策カードとして萎れ葉のしもべが採用されている。レガシーでもたまに見かけるがモダンのほうが遭遇率は高いようだ。以前からその存在は知っていたが自分は今日初めて使われた。そこでアドバンテージの観点でリリアナ側はどう動けばいいかを考えてみた。知ってる人からすれば今更だが自分の思考の整理として書き留めておく。結論から言えば「フォグ付きのエディクトとして使い捨てろ」だ。
■オラクル
ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil (1)(黒)(黒)
プレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)
[+1]:各プレイヤーはカードを1枚捨てる。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
[-6]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは束を1つ選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。
忠誠度3
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Liliana+of+the+Veil/
萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege (1)(緑/白)(緑/白)(緑/白)
クリーチャー — エルフ(Elf)・騎士(Knight)
あなたがコントロールする他の緑のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールする他の白のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
対戦相手1人がコントロールする呪文や能力が萎れ葉のしもべを捨てさせる場合、それをあなたの墓地に置く代わりに戦場に出す。
4/4
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Wilt-Leaf+Liege/
■アドバンテージの定義
場のパーマネント数と手札の枚数の合計値を参照する。これの増加をアドバンテージ、減少をディスアドバンテージとする。クリーチャーを唱えるのは手札-1場が+1で差し引き+0のアドである。幽体の行列を唱えるのは手札-1場+3で+2のアドである。また自分の合計値と対戦相手の合計値も計算する。除去を撃つ行為は自分の手札-1相手の場-1で+0のアドである。
■リリアナを出してはじめにエディクト能力を使った時
自分+0
相手-1
リリアナが生き残れば差し引き+1のアド。返しに殺されて+0のアド。ピン除去を撃つのと同じ扱い。
■次いでハンデス能力を使った時
自分-1(合計-1)
相手-1(合計-2)
この時点でアドは取っていない。リリアナが生き残り、再度-2能力を使えて初めて2回目のアドに繋がる。
■ハンデス能力でしもべが着地した時
自分-1(合計-1)
相手-0(合計-1)
瞬間的には差し引き-1のディスアドバンテージ。リリアナが残れば互いのアド差は0だが、殺されるとこちらが-1のディスアドバンテージ。しもべが場に出た直後に除去を撃っても自分の手札-1相手の場-1で全体の差は+0と変わらない。除去かブロッカーの存在でこのターンにリリアナが生き残り、次のターンにリリアナのエディクト能力を使えてもリリアナが落ちるので全体の差は+0だ。
■まとめ
しもべを想定する場合、エディクトを二回撃ててはじめて元が取れる。それでもこの時点でアド得はなく、相手の場に出たクリーチャーをひたすら単体除去したに等しい。しもべが場に出た時にリリアナを守れないようではこちらのアド損だ。よってエディクトを二回撃てる算段がないのなら無闇にハンデス能力を使うべきでない。序盤のリリアナはフォグ付きの除去として使い捨てる方がベター。それでも序盤に場に出たリリアナが生き残るようなら、手札を使いきった終盤に+1能力を使っていけばいい。
アドバンテージ以外の視点からも捕捉。序盤にハンデス能力でしもべが着地してしまうと、手数で負けてリリアナを生き残らせることが難しい。テンポで負けるというやつだ。またしもべを利用するデッキは横に並べるデッキが多く、2回目のエディクトを撃てたとしても肝心のしもべが殺せないということもある。どちらの視点から見ても使い捨てたほうが良さそうだ。
コメント
しもべが場に出なかった時の計算間違ってるっぽい。後で直す。
リリアナのハンデス能力はアドを取る能力ではない。しかしこの能力が弱いかと言うとそんなわけはなく。アドバンテージの視点でリリアナを語るのってすこしズレてるのでは、と疑問に思ったり。
だからしもべがどこまで強いのかは謎
レガシーのジェイスとは別の方向性ですが。
リリアナを使う側は+1能力を視野に入れての構築・プレイングが出来ますが、リリアナを使われる側は「自らの手札を捨てる」という行動自体がディスアドになっています。
もちろん、互いに手札を捨てるだけ、というのは額面通りの数字の差し引きなら±0です。
しかし、こちらが不要杯を捨てつつ、相手が手札のスペルを守るために手札の土地を捨てて、返すターンに土地をセット出来なかった場合は、ハンドアドは取れずともテンポアドは取れますよね。(逆もまた然りです。余り無いですが)
同様に自分は未練ある魂を捨てたり、後から回収可能な発掘持ちを捨てておく、というのも、プレイアブルな領域の質が向上していて、これもアドバンテージに繋がると思います。
モダンは門外漢で、メインからしもべを採用しているデッキもあるようで、一概には言えませんが、「エディクト付きフォグ」として扱うよりも維持し続けて選択肢を縛るなり、奥義するなりが強いマッチアップor場面もあるのではないかなーと思います。
少なくとも俺はリリアナでしもべを捨てさせてからシャクった経験があります(白目)
先日はデッキを貸していただき多謝。前回はコジ審をガッツリ抜いたけどリリアナを抜くって手もあるのか、なるほど。しもべの着地はかなり辛かった。こちらの除去が全体にマイナス修正をかけるものがあるので安全圏にもっていかれるのが1つ。そしてテンポ負けするってのが1つ。仮に4ターン目にハンデスによりしもべが着地したとすると、そちらのメインのアクションと合わせて8マナ分の動きをされるからね。そうなると攻勢が逆転しちゃうなと思った。
どうでもいいけど君のHN、敬称つけづらいねw
僕でーす!!(ミサワ)
レガ豚殺すにゃ刃物はいらぬ、動画の1つもあればよい。
>ごはんは飯屋さん
リリアナのプラス能力が強いのは存じてます。絵合わせのコンボデッキを使っていると反撃の芽をゆっくりと摘み取られていくのがただただ辛い。ただこの日記を書くにあたって使用したデッキが純色のBG Junkだったんですよ。BGを使ってて思ったのが「全部有効牌で捨てるカードがない」というものでした。手札に余った土地くらいしか捨てるものがないくらい金太郎飴で横綱相撲。その土地でさえ、後半にウーズを大きくするためのマナ基盤として必要だったりミシュランだったりする始末。タッチ白でリンリン、レガシーのJundで罰する火を使っていれば捨てる物に困らないのでしょうが。こちらのそこそこ使えるカードを捨てたらしもべが出てきてこんにちはされるくらいなら捨てない選択したほうが強かったのがその時の感想です。
あと自分もモダンを初めて触った程度ですがレガシーの数えるのもアホなくらいアドを取るカードは禁止されてるんですよね。石鍛冶とか十手とか罰する火とか神ジェイスとか。なので2マナ四天王のボブとScMが頭1つ抜けて強かったです。なので普段意識しないアドバンテージって視点で見直してみようと思ったのがこの日記のきっかけです。
ですがいまでは自分が普段リリアナを使い慣れていないためハンデス能力を使いこなせていなかったのではという気がします。うまく使えないからその強さを放棄してしまったのではと。アドバンテージの取り方を知らなかっただけなのではないかと。あと単純なアドバンテージで語れる強さではなかったのではないかという疑問もあります。こんな日記を書いたはいいけど、今になって見当外れだったのではとびくびくしてるところですw
コメントいただきありがとうございました。お礼に、この動画にもコメントしていいですよ。(ジェイスに検閲されました)