(Julian’s) Elves Sideboarding Guide
http://www.mtgthesource.com/forums/showthread.php?26248-DTB-Elves!&p=731679&viewfull=1#post731679
28-1-2 With Elves: Winning The Bazaar Of Moxen! Part 1(原文)
http://www.starcitygames.com/article/27386_28-1-2-With-Elves-Winning-The-Bazaar-Of-Moxen-Part-1-.html
「ああ! ハンス、逃げて! ミラクルよ!」
対ミラクルの1ゲーム目は本当に困難だ。僕は奇跡を倒す実践的な方法を見つけようと何十というテストプレイをしてきたがキチガイだった。そこから得た大事な知見は、できるだけ早くゲームを終わらせろということだ。エルフは相殺と師範の占い独楽に対して有効なカードを持っていないので、終末を手に入れるまでの短い期間に畳み掛けるのが最善策だ。覚えておいてほしいのが分の悪い賭けだけどこれがエルフ側の取ることのできる最善策ってこと。「終末と真っ向勝負するのは悪手だ!」という人たちは、対ミラクルの平均的な第1ゲームにおいて、小出しにした長期戦での勝率が20%で、畳み掛けた場合が30%となりわずかながらも勝率が上がることを理解していない。
サイド後は多少楽になる。でも不利であることには変わりない。僕は大祖始パッケージをサイドインするのがお気に入りだ。それは他のオーダープランと違い大祖始に触れられるのが終末だけだからね。このプランならオーダーを生かすことができる。この時よく僕はビヒモスを2枚ともサイドアウトしてしまう。けれどエルフがなんとか真髄の針で師範の占い独楽を止めることができたら、ビヒモスプランは再び使用可能になる。そしたら終末と渦巻く知識を揃えてない限り止められることはないから悩ましいね。あとの話はほとんど一目瞭然のこと。1ターン目の思考囲いはよっぽど危ないカードがある場合以外は師範の占い独楽を指定する。
もし君がガドッグ・ティーグを使っているならちょっとした小技がある。もし対戦相手が大事な場面(こっちの致死量のアタックとかね)にガドッグをソープロしてきたら、それにレスポンスして独楽に衰微をしてみるといい。そうすることで「独楽を活かすが終末を唱えられない」か「独楽を失いそのままゲームに負けるリスクを負う」かの二者択一を迫ることができる。
テンポデッキとの対戦は本当に複雑だ。特にRUG戦ではオーダーが負担になる場合が多いので、後攻時は大祖始パッケージをサイドアウトすることも検討すべきだ。あとこの場合は思考囲いを使わないほうがよいかもしれない。逆にBUG Delverに対しては自然の秩序を残しておきたい。なぜならマナカーブが重い分、RUGよりほんのすこしクロックが遅いからね。
戦略的な話をしよう。最初の3〜4体のクリーチャーはすぐに除去されてしまう。ならば数体の共生虫を犠牲にすることで、大事なクリーチャーを生き残らせるように計画しよう。特に死儀礼は一番重要で、時間とともに相手の勝ち筋のほぼすべてをシャットアウトせることができる。思考囲いは確定カウンター(自然の秩序を通すためにね)か、毒の濁流のような破壊力のあるカードを選ぼう。ゴルガリの魔除けは鬱陶しいけど、それ自体がオーダーを止めることはできないから意識しすぎないようにしよう。突然の衰微はデルバーに当てて時間を稼いだり、墓堀りの檻(まじファック)や仕組まれた疫病(そこそこファック)といった邪魔なパーマネントを除去するのに使おう。一般的な話だけど他ののマッチアップでも仕組まれた疫病はそれほど気にしてない。疫病下でも依然としてオーダーできるからね。
BUGの亜種はだいたい容易でエルフが優位だけど、RUGは数あるマッチアップの中で難しいほうだ。とくに後攻の時はね。もしもこれよりいいアプローチを見つけた場合は気軽に記事にコメントを書き込んでほしい。そして僕に教えて!
Jundは有利な対戦相手の一つだ。Jundはあらゆる回答(罰する火、仕組まれた疫病、ヴェールのリリアナ、etc.)を持ち得るかもしれないが、こちらを妨害している間は実質的な攻めには転じられていないという問題に陥りがちだ。Jund側の最善策は、エルフ側2ターン目の直後にヒムか囲いを撃つことだ。決定打になるオーダーを抜くためにね。サイド後は仕組まれた疫病を想定しよう。もしJund側が墓堀りの檻も入れてくるようなら、突然の衰微を3枚に増量したい。
突然の衰微をサイドインすることは魚使いの思うつぼなので控えよう。マーフォークに対して、クロックを追加するわけでもないのに序盤に2マナを使うのは無益だ。代わりに真髄の針をサイドインして霊気の薬瓶か代わり谷を指定しよう。そうすれば魚のクロックを2ターン分減速させることができるから喜んで先行投資できる。
いいニュースとわるいニュースがある。まずはいいニュースから。デスタク戦はミラディンの十字軍に梅澤の十手が装備されているようなレアケース以外は大祖始でひき殺せる。
次にわるいニュース。デスタクはエイヴンの思考検閲者と言う名前の墓堀りの檻を使用してくる。こいつはデスタクとの試合中にしょっちゅう見かける。エイヴンの思考検閲者が瞬速で出てこないうちに、さっさとオーダーを決めてしまおう。もし突然の衰微を抱えているならボーナスゲームだ。相手がエイヴンを抱えているか分からない時には、あぶり出すためにゼニスを利用しよう。真髄の針は霊気の薬瓶か梅澤の十手、エイヴンを守るルーンの母に刺そう。不毛の大地とリシャーダの港に針を使うのは、どうしてもマナ基盤が弱い時だけにしとこう。
BUG続唱との試合は青いデッキの中では一番有利な対戦相手で、だからこそエルフがメタゲーム上でよい位置にいるのだと僕は信じている。エルフが気をつけなきゃいけないのがForece of Willとハンデスで、幸運なことに最近のレシピではWillが減っている。仮に続唱がエルフを減速させることに成功しても、続唱側のクロックが遅い点が問題になってくる。あのタルモゴイフにも問題があってクィリーオンと共生虫の無限ブロックが突破できない。そしてタルモがおとりになっても他のクリーチャーの打点が低すぎる。あ、あとヴィリジアンのシャーマンで殺されちゃうやつもいるね。
サイドボード後は続唱側が大祖始を除去する手段が乏しいので、自然の秩序がより強く使える。試合のよくある流れは相手が2ターン目に仕組まれた疫病のためにフルタップ、返しにこっちがオーダーしてGG。墓堀りの檻(とたまに被覆)に注意して、サイドインされそうなら突然の衰微を増量すべきだ。
このマッチアップでは他のテンポデッキと同じ方法をとる。渋面の溶岩使いと十手に触るために衰微だけでなく真髄の針も追加投入よう。相手がエーテル宣誓会の法学者の代わりに翻弄する魔導士をサイドに取っている場合を除き、垣間見る自然を2枚サイドアウトさせる。UWRとの対戦での一番の勝ち筋はオーダーからの大祖始だ。最近は聖トラフトの霊に代わって真の名の宿敵が投入されているから、恐れずイラクサの歩哨をサイドアウトしよう。ただし電謀を見かけたら他のカードを削ろう。
僕がこのマッチアップで教えられることは多くない。相手の手札が見えない段階では陰謀団式療法でライオンの瞳のダイアモンドを指定して1killを防ごう。そして次のターンにはフラッシュバックだ。エルフの最終目標はルーリクサーを出すまで相手を減速させることだ。だから精神壊しの罠はまだこのマッチアップで有用だ。もしStormはANT型が多いと予想したら(ベルチャーやSpanish Inquisitionなんかじゃなくてね)、罠の代わりにアメジストのとげをサイドに取ることも検討しよう。またイラクサの歩哨で迅速にライフを攻めればむかつきルートを潰し、炎の過去のルートを強要することができるのを覚えておこう。そうなれば死儀礼とクウィリーの組み合わせが有効になってくる。
※Spanish Inquisition:冥府の契約型ストーム
ミラーマッチは速度勝負。ダイスロールの練習をしなきゃいけないな!陰謀団式療法では自然の秩序を指定するのを忘れずに。精神壊しの罠は間違いなくサイドインするべきじゃない。たくさんのカードをサイドインしたせいでデッキ内容が薄くなり、テンポで負けてしまう典型的な例だ。その上、罠がオーダーを止められることはほとんどないだろう。
ドレッジに対してはやや不利だが、ビヒモスの力を借りればゾンビの群れになんとか勝つことができる。サイド後の先攻時には、思考囲いでディスカード手段かドローソースを狙ってみてほしい。
細かく説明しなかったサイドボードについてまとめて。前にも述べたように、相手に合わせてインアウトを調整する。除去が多いデッキに対してはだいたい2-3枚の遺産のドルイドをアウトして、大祖始コンボのスペースを作る。この場合、ビヒモスを1枚アウトしてスペースを作ることもよく行う。カノニストにアクセスできるデッキには、垣間見る自然を2枚サイドアウトするのが好みだ。残りのほとんどに関しては見れば分かるはず。
■訳者のあとがき
The Bazaar Of Moxenの優勝者によるサイドボード指南です。ただしこの記事は半年前の物なので現在と事情が違うこともあると思います。それでもデッキの基本骨格は代わっていないし、ベテランのエルフ使いの考え方を学ぶことができて有意義でした。すこししたらHappy MtGにBig Magic Open優勝者のエルフ記事が掲載される予定ですので、その記事と見比べてメタがどのように動いてきたのか勉強できたらいいなと思っています。英語はあまり得意ではないので和訳に間違いを見つけた際はコメントしていただけると幸いです。最後に、翻訳でつまずいた箇所を教えてくれたごはんは飯屋さんとスペインにいるF.Sに感謝を。
http://www.mtgthesource.com/forums/showthread.php?26248-DTB-Elves!&p=731679&viewfull=1#post731679
28-1-2 With Elves: Winning The Bazaar Of Moxen! Part 1(原文)
http://www.starcitygames.com/article/27386_28-1-2-With-Elves-Winning-The-Bazaar-Of-Moxen-Part-1-.html
Main
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
4 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
4 《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
1 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
1 《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
4 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
4 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
2 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
4 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》
4 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
3 《自然の秩序/Natural Order》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4 《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
2 《森/Forest》
2 《Bayou》
1 《Taiga》
2 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
Side
3 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
2 《思考囲い/Thoughtseize》
2 《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《大祖始/Progenitus》
1 《自然の秩序/Natural Order》
■Miracles
+3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
+2 《真髄の針/Pithing Needle》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
+1 《大祖始/Progenitus》
(+1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 ...《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》が入っている場合)
-3 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-2 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》
-2 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
-1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
(-1 《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》)
「ああ! ハンス、逃げて! ミラクルよ!」
対ミラクルの1ゲーム目は本当に困難だ。僕は奇跡を倒す実践的な方法を見つけようと何十というテストプレイをしてきたがキチガイだった。そこから得た大事な知見は、できるだけ早くゲームを終わらせろということだ。エルフは相殺と師範の占い独楽に対して有効なカードを持っていないので、終末を手に入れるまでの短い期間に畳み掛けるのが最善策だ。覚えておいてほしいのが分の悪い賭けだけどこれがエルフ側の取ることのできる最善策ってこと。「終末と真っ向勝負するのは悪手だ!」という人たちは、対ミラクルの平均的な第1ゲームにおいて、小出しにした長期戦での勝率が20%で、畳み掛けた場合が30%となりわずかながらも勝率が上がることを理解していない。
サイド後は多少楽になる。でも不利であることには変わりない。僕は大祖始パッケージをサイドインするのがお気に入りだ。それは他のオーダープランと違い大祖始に触れられるのが終末だけだからね。このプランならオーダーを生かすことができる。この時よく僕はビヒモスを2枚ともサイドアウトしてしまう。けれどエルフがなんとか真髄の針で師範の占い独楽を止めることができたら、ビヒモスプランは再び使用可能になる。そしたら終末と渦巻く知識を揃えてない限り止められることはないから悩ましいね。あとの話はほとんど一目瞭然のこと。1ターン目の思考囲いはよっぽど危ないカードがある場合以外は師範の占い独楽を指定する。
もし君がガドッグ・ティーグを使っているならちょっとした小技がある。もし対戦相手が大事な場面(こっちの致死量のアタックとかね)にガドッグをソープロしてきたら、それにレスポンスして独楽に衰微をしてみるといい。そうすることで「独楽を活かすが終末を唱えられない」か「独楽を失いそのままゲームに負けるリスクを負う」かの二者択一を迫ることができる。
■RUG & BUG Delver
+3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
+1 《大祖始/Progenitus》
+1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
-2 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-2 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
-1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-1 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》
テンポデッキとの対戦は本当に複雑だ。特にRUG戦ではオーダーが負担になる場合が多いので、後攻時は大祖始パッケージをサイドアウトすることも検討すべきだ。あとこの場合は思考囲いを使わないほうがよいかもしれない。逆にBUG Delverに対しては自然の秩序を残しておきたい。なぜならマナカーブが重い分、RUGよりほんのすこしクロックが遅いからね。
戦略的な話をしよう。最初の3〜4体のクリーチャーはすぐに除去されてしまう。ならば数体の共生虫を犠牲にすることで、大事なクリーチャーを生き残らせるように計画しよう。特に死儀礼は一番重要で、時間とともに相手の勝ち筋のほぼすべてをシャットアウトせることができる。思考囲いは確定カウンター(自然の秩序を通すためにね)か、毒の濁流のような破壊力のあるカードを選ぼう。ゴルガリの魔除けは鬱陶しいけど、それ自体がオーダーを止めることはできないから意識しすぎないようにしよう。突然の衰微はデルバーに当てて時間を稼いだり、墓堀りの檻(まじファック)や仕組まれた疫病(そこそこファック)といった邪魔なパーマネントを除去するのに使おう。一般的な話だけど他ののマッチアップでも仕組まれた疫病はそれほど気にしてない。疫病下でも依然としてオーダーできるからね。
BUGの亜種はだいたい容易でエルフが優位だけど、RUGは数あるマッチアップの中で難しいほうだ。とくに後攻の時はね。もしもこれよりいいアプローチを見つけた場合は気軽に記事にコメントを書き込んでほしい。そして僕に教えて!
■Jund
+2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
+1 《大祖始/Progenitus》
+1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
-2 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
Jundは有利な対戦相手の一つだ。Jundはあらゆる回答(罰する火、仕組まれた疫病、ヴェールのリリアナ、etc.)を持ち得るかもしれないが、こちらを妨害している間は実質的な攻めには転じられていないという問題に陥りがちだ。Jund側の最善策は、エルフ側2ターン目の直後にヒムか囲いを撃つことだ。決定打になるオーダーを抜くためにね。サイド後は仕組まれた疫病を想定しよう。もしJund側が墓堀りの檻も入れてくるようなら、突然の衰微を3枚に増量したい。
■Merfolk
+2 《真髄の針/Pithing Needle》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-1 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
突然の衰微をサイドインすることは魚使いの思うつぼなので控えよう。マーフォークに対して、クロックを追加するわけでもないのに序盤に2マナを使うのは無益だ。代わりに真髄の針をサイドインして霊気の薬瓶か代わり谷を指定しよう。そうすれば魚のクロックを2ターン分減速させることができるから喜んで先行投資できる。
■Death and Taxes
+3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
+2 《真髄の針/Pithing Needle》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
+1 《大祖始/Progenitus》
-2 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-2 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
-2 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
いいニュースとわるいニュースがある。まずはいいニュースから。デスタク戦はミラディンの十字軍に梅澤の十手が装備されているようなレアケース以外は大祖始でひき殺せる。
次にわるいニュース。デスタクはエイヴンの思考検閲者と言う名前の墓堀りの檻を使用してくる。こいつはデスタクとの試合中にしょっちゅう見かける。エイヴンの思考検閲者が瞬速で出てこないうちに、さっさとオーダーを決めてしまおう。もし突然の衰微を抱えているならボーナスゲームだ。相手がエイヴンを抱えているか分からない時には、あぶり出すためにゼニスを利用しよう。真髄の針は霊気の薬瓶か梅澤の十手、エイヴンを守るルーンの母に刺そう。不毛の大地とリシャーダの港に針を使うのは、どうしてもマナ基盤が弱い時だけにしとこう。
■Shardless BUG
+1 《突然の衰微/Abrupt Decay》¥
+2 《思考囲い/Thoughtseize》¥
+1 《自然の秩序/Natural Order》¥
+1 《大祖始/Progenitus》¥
-1 《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
-2 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
BUG続唱との試合は青いデッキの中では一番有利な対戦相手で、だからこそエルフがメタゲーム上でよい位置にいるのだと僕は信じている。エルフが気をつけなきゃいけないのがForece of Willとハンデスで、幸運なことに最近のレシピではWillが減っている。仮に続唱がエルフを減速させることに成功しても、続唱側のクロックが遅い点が問題になってくる。あのタルモゴイフにも問題があってクィリーオンと共生虫の無限ブロックが突破できない。そしてタルモがおとりになっても他のクリーチャーの打点が低すぎる。あ、あとヴィリジアンのシャーマンで殺されちゃうやつもいるね。
サイドボード後は続唱側が大祖始を除去する手段が乏しいので、自然の秩序がより強く使える。試合のよくある流れは相手が2ターン目に仕組まれた疫病のためにフルタップ、返しにこっちがオーダーしてGG。墓堀りの檻(とたまに被覆)に注意して、サイドインされそうなら突然の衰微を増量すべきだ。
■UWR Delver
+3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+2 《真髄の針/Pithing Needle》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
+1 《大祖始/Progenitus》
-3 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-3 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
-2 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》
-1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
このマッチアップでは他のテンポデッキと同じ方法をとる。渋面の溶岩使いと十手に触るために衰微だけでなく真髄の針も追加投入よう。相手がエーテル宣誓会の法学者の代わりに翻弄する魔導士をサイドに取っている場合を除き、垣間見る自然を2枚サイドアウトさせる。UWRとの対戦での一番の勝ち筋はオーダーからの大祖始だ。最近は聖トラフトの霊に代わって真の名の宿敵が投入されているから、恐れずイラクサの歩哨をサイドアウトしよう。ただし電謀を見かけたら他のカードを削ろう。
■Storm
+3 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+2 《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
(+1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 …TESではなくANTの場合)
-1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
-3 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
-3 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
-1 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
(-1 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》)
僕がこのマッチアップで教えられることは多くない。相手の手札が見えない段階では陰謀団式療法でライオンの瞳のダイアモンドを指定して1killを防ごう。そして次のターンにはフラッシュバックだ。エルフの最終目標はルーリクサーを出すまで相手を減速させることだ。だから精神壊しの罠はまだこのマッチアップで有用だ。もしStormはANT型が多いと予想したら(ベルチャーやSpanish Inquisitionなんかじゃなくてね)、罠の代わりにアメジストのとげをサイドに取ることも検討しよう。またイラクサの歩哨で迅速にライフを攻めればむかつきルートを潰し、炎の過去のルートを強要することができるのを覚えておこう。そうなれば死儀礼とクウィリーの組み合わせが有効になってくる。
※Spanish Inquisition:冥府の契約型ストーム
■Elves!
+3 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-2 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
-1 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
ミラーマッチは速度勝負。ダイスロールの練習をしなきゃいけないな!陰謀団式療法では自然の秩序を指定するのを忘れずに。精神壊しの罠は間違いなくサイドインするべきじゃない。たくさんのカードをサイドインしたせいでデッキ内容が薄くなり、テンポで負けてしまう典型的な例だ。その上、罠がオーダーを止められることはほとんどないだろう。
■Dredge
+1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
(+2 《思考囲い/Thoughtseize》 …先攻時)
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
(-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》)
(-1 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》)
ドレッジに対してはやや不利だが、ビヒモスの力を借りればゾンビの群れになんとか勝つことができる。サイド後の先攻時には、思考囲いでディスカード手段かドローソースを狙ってみてほしい。
■Painter
+3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+2 《真髄の針/Pithing Needle》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-2 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
-1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
-2 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-1 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》
■Sneak and Show
+3 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+2 《真髄の針/Pithing Needle》
-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-1 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
-2 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
-1 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-1 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
■Omni-Tell
+3 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
-2 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
-1 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
-1 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-1 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
■Maverick
+3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
+1 《自然の秩序/Natural Order》
+1 《大祖始/Progenitus》
-1 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
-2 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》
-1 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-2 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
■Reanimator
+3 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
+2 《思考囲い/Thoughtseize》
+1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
-1 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
-1 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
-1 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
-1 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
-1 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
-1 《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
(グリセルブランド用に針をサイドインしたいかもしれないけど、エリシュ・ノーン乙だからいらない)
細かく説明しなかったサイドボードについてまとめて。前にも述べたように、相手に合わせてインアウトを調整する。除去が多いデッキに対してはだいたい2-3枚の遺産のドルイドをアウトして、大祖始コンボのスペースを作る。この場合、ビヒモスを1枚アウトしてスペースを作ることもよく行う。カノニストにアクセスできるデッキには、垣間見る自然を2枚サイドアウトするのが好みだ。残りのほとんどに関しては見れば分かるはず。
■訳者のあとがき
The Bazaar Of Moxenの優勝者によるサイドボード指南です。ただしこの記事は半年前の物なので現在と事情が違うこともあると思います。それでもデッキの基本骨格は代わっていないし、ベテランのエルフ使いの考え方を学ぶことができて有意義でした。すこししたらHappy MtGにBig Magic Open優勝者のエルフ記事が掲載される予定ですので、その記事と見比べてメタがどのように動いてきたのか勉強できたらいいなと思っています。英語はあまり得意ではないので和訳に間違いを見つけた際はコメントしていただけると幸いです。最後に、翻訳でつまずいた箇所を教えてくれたごはんは飯屋さんとスペインにいるF.Sに感謝を。
コメント
ちょうど先頃のBMOでも勝ったデッキですし、興味を持った人も多いんじゃないかなーと
お疲れ様でした
>ひ
これ言いたいだけ奴〜www
その節はお世話になりました。しかし和訳してる最中は誰かのためじゃなく、自分が知りたいって理由をモチベーションにしてましたね。てかやってみてわかりましたが翻訳って大変ですね。もちろん向き不向きはあるのでしょうが。飯屋さん含め翻訳記事を継続的に書いてる方には足を向けて寝れなくなりましたわ。もう「飯屋さんの新作読みたいなー[壁]_・)チラッ」なんて軽々しく言えませんよwあ、でもいまの男子高校生の日常みたいな日記も大好物なんで今後ともよろしくお願いします(^ν^)
>ひ
2日間の睡眠時間を犠牲にしてまで翻訳記事を作成したのはこれがやりたかっただけという可能性が微レ存。花金のビールをおいしく飲むために仕事がんばるみたいな逆転の発想。